カプチーノとカフェラテの違いって分かるかしら?
ホットだともこもこ泡が乗っているのがカプチーノで、カフェラテはもう少し泡が薄いイメージかな。
大体あってるわね。両方ともエスプレッソに泡立て方の違うミルクを注いだ物よね。じゃあカフェオレは?
ドリップコーヒーとミルクを合わせたもの!
そうね、日本ではその場合が多いわね。今日は3つそれぞれ補足を加えて説明していくわね。
カプチーノ ”Cappuccino”
まずはカプチーノについて説明していくわね。
基本的なカプチーノの淹れ方
ミルクを1.5倍の液量になるよう空気を含ませながら蒸気の出るノズルで65℃位に温めます。(スチームミルク、フォームドミルクなどと呼ばれます)
フォームドミルクを180ml程エスプレッソに注ぎます。
注ぎ方によってラテアート(エスプレッソとミルクのコントラストを使って描く絵)を施すこともできます。
お店によっては表面にココアパウダーをかけることもあります。
カプチーノの発祥
カプチーノはエスプレッソ同様イタリアが発祥で、元々カトリック教会の一派、 カプチン会の修道士のことを指す言葉でした。
諸説ありますが、一つは修道士の着ていた修 道服(茶色のフードのついた服)の見た目に似ていることからイタリア語でカプチーノ、カプッチョ(Cappuccio:帽子、頭巾、フードという意味)と名付けられたといわれています。
若干の違いですが、もう一つはカプチーノを 真上から見た時に白いミルクのアワの部分が カプチン会の修道士が被っている白い帽子 やローマ法王が被っている帽子がカプッチョ、髪の毛の黒い部分がエスプレッソだという説もあります。
今では“カプチーノ”と呼ばれる方が浸透したけど、 ナポリの方では今でも“カプッチョ”と呼ばれているみたい。 私も昔ながらの呼び方がなんだか可愛くて、仲間内では“カプッチョ”と呼ぶようにしているわ。
カフェラテ ”Caffe’latte”
カフェラテもカプチーノと同じでイタリアが発祥なの。
イタリアが発祥でマキネッタという直火式エスプレッソ器で淹れたエスプレッソに鍋で温めたホットミルクを混ぜたものを朝に家庭で飲まれることが多いです。
イタリアンバールではカフェラテを注文するとバリスタのプライドを損ねる(家庭で飲むものという意識がある、またはスチームが出来ないという意になる)ので頼まない方がいいって聞いたわ。
日本では泡の量でメニューを分けていたり、コンビニコーヒーの商品名でよく使われるのでミルクコーヒーといえば“カプチーノ”より、“カフェラテ”の方が浸透していると思います。
森永乳業さんが「カフェラッテ」を商標登録をしているため、アメリカの発音「カフェラテ」が使われています。
泡の量は1cm位のお店多いです(泡が全く無いお店もあります)が味わいはカプチーノより泡が少ない分ミルク感が強くなります。
カフェオレ “Caffe au Lait”
カフェオレはフランスが発祥なんだね!
発祥はフランスでイタリアと同様にエスプレッソとミルクを合わせたもので、基本的にはコーヒーとミルクの量が同じになります。
フランスのエスプレッソはイタリアより若干薄めで量が多い印象だったわ。ヨーロッパでも北部はその傾向にあると聞いたことがあるわ。
専用のカフェオレボウルと呼ばれるお椀のようなボウル型の陶器にいれてフランスの家庭では朝に飲まれます。
空腹の朝に濃いコーヒーは刺激が強いことから牛乳をいれて中和させたことが始まりだといわれています。
なんとフランスの医師が薬として処方していた時代もあったみたい。
日本ではドリップコーヒーとミルクを1:1で合わせたものがカフェオレと呼ばれ、カフェラテよりも味が薄くさっぱりとした味わいのものが多いように思います。
牛乳の日6月1日とコーヒーの日10月1日の真ん中をとって8月1日をカフェオーレの日とグリコさんが制定しましたんだって。
あとがき
カプチーノとカフェラテはイタリアが発祥、カフェオレはフランスが発祥でエスプレッソとミルクを合わせたもの、作り方やレシピの違い、日本ならではの違いなど本日は説明いたしました。
始まりの国にリスペクトを忘れずに今後もバリスタとしてコーヒーを通していろんな文化などもお伝えしていけたらと思っています。
特にカプチーノはバリスタの技術の集大成とも言われるものなので、突き詰めていけたらと思います。
バリスタルではイタリア話を交えながらエスプレッソやカプチーノを飲んだり、淹れたりする教室や体験セミナーを全国に出張させていただきながら行なっています。
予算に応じて行うことも可能ですので随時お問合せください。
最後まで読んでいただきましてGrazie&Amore♡CiaoCiao〜!