JBAバリスタグランプリ【経験談】

先日JBA(日本バリスタ協会)の資格についてお話しましたが、本日は筆者も出場し3位になった時のバリスタの大会についての体験談を書いていこうと思います。

近江香織|Baristal

【JBAバリスタグランプリ2015・2017-第3位|IIAC-Master Professional|日本バリスタ協会認定|SCAJ認定コーヒーマイスター】
プロのバリスタとして、スタッフ教育・商品開発・店舗運営など、これまでのコーヒーにまつわる経験を活かし、事業主様の様々なお悩みのサポートをさせて頂きたいと思っております。

JBA(日本バリスタ協会)とは

目的
バリスタグランプリ2015
  • 当協会は、日本においてバリスタという技術者(提供者)が、より高品質なコーヒーやその他の商品を市場に提供することができるよう、高品質なコーヒーの抽出やその他の商品を提供するために必要とされる高度な知識や技術を習得したり、バリスタに求められる幅広い総合力を習得できるような環境を作り上げることを目指し活動する。
  • より高品質なコーヒーを市場に提供する事により、エスプレッソやカプチーノとは何か、クオリティの評価基準は何か、バリスタとは何かなど、未だ正しい知識が普及していない日本市場において、コーヒーの正しい知識と技術の普及を目指し活動する。
  • これらの活動を通して日本においてバリスタの育成及びその普及・啓蒙・広報活動を通して、バリスタの地位の確立や向上を目指すとともに、業界の振興に貢献してゆく。※JBA公式HP引用

バリスタグランプリとは

JBA主催の年に一度東京ビックサイトで行われる大会で、全国からバリスタライセンスを所持したバリスタの応募者の中から書類選考、予選会を通過した20名で1回戦、上位8名で決勝トーナメントが行われます。

同条件での環境(同じマシーン、豆、準備された食材など)で味、テクニック、所作、サービスなどを競います。

私の出場時はマシーンはチンバリーM100、ミルもチンバリー、豆はミラーニ、タカナシ牛乳が規定でした。

2015年大会出場 第三位

バリスタkyoroの体験談1

毎年若干内容は変わってきているのだけど、当時の内容をまずは紹介するわね。

出場者はベテラン勢が多く、おそらく中でも私は最年少で経験も一番浅くて、当時の修行先の社内選考をなんとか選んでもらって、予選通過できたらいいねくらいに言われており、そこまで期待はされていませんでした。

それでも激務の前後合間に何百杯もの練習…練習…。

一応優勝した時のためのスピーチの練習もして毎日泣きながらやっていました。

予選当日の朝に練習時間10分間もらえるので実際のステージでマシンの特性を掴んだり、イメージトレーニングをしたり自主トレーニングができます。

この時特にスチームパワーハンドルの硬さ、食材の確認、ボランティアスタッフさんとの連携(準備物などのサポートしてくれる方がランダムで1、2名付きます)のチェックができるかが大切になります。

そしていよいよ迎えた本番は準備確認時間5分(ここでの段取り大事です)、予選大会は制限時間内にエスプレッソ4杯とカプチーノ4杯(丸模様)を審査員に提供。

緊張して内心震え上がっていましたが、出来は良く5位で決勝進出が決まりました。

決勝は上位8名でのトーナメント戦。

なんと社内で先輩(私がライバル意識していた今では親友のバリスタ)と対戦することに!

前大会にこの先輩が出場しているのを見てこの大会に出ると決めたようなもんだったので、運命の戦いだなという気分で、すごく嫌だけど嬉しいような、でも絶対に勝ちたい!という気持ちが全面に出ていたかもしれません。

相手も得意とするデザインカプチーノでの対決で、私はまだ当時は描ける絵のレパートリーも少なかったので、ホスピタリティの部分で攻めるしかないと、審査員(決勝は一般の来場されたお客さん、委員長、バリスタトレーナー、芸能人の方などがランダム選出)の方々の特徴を押さえて誰にどのデザインを出すか、名前がわかる方には名前入りなどでそれぞれテーマや意図を持たせて丁寧に一人ずつ接客することを意識して挑みました。

作戦が功を生したのかなんとこの試合にも勝つことができ、準決勝に進むことができました。

準決勝はシェケラートというシェーカーを使って急冷して作るアイスコーヒーの対決で、審査員がそれぞれオーダーした味(砂糖の有無、ミルクの有無、エスプレッソの量など指定された味)で作らなければならないというものでした。

実はこのシェケラートは今までに作ったことがなくて、練習もカプチーノで精一杯だったのでまともにできていなかったのでこの試合は勝てないと思い、せめて楽しもうとおそらく一番緊張なく挑みました。

やはりもっと練習してリベンジだねと審査員の方からそこそこの酷評をいただきながら、ここで敗退となりました。

決勝はオリジナルドリンク対決で、自信があったので少し悔しかったですが、実力以上の結果で3位にもなれたので嬉しかったです。

2017年大会 第三位

バリスタkyoroの体験談2

この年の4月に独立して個人での初出場。今大会は同世代のライバルバリスタ同士の戦いで燃えました。

この年位から新人〜中堅クラスのバリスタが増え、バリスタ界の登竜門、M1グランプリのような流れになったよね。勝てば一気に有名になるチャンス!

今回の大会は準備も満タンで優勝するつもりで挑みました。

それでも、まずは予選突破できるかが鍵(戦略が立てられず、同条件で基本に忠実にできるかが問われる為)だと思い一番練習回数は重ねました。

エスプレッソ4杯、カプチーノ4杯での提供、緊張しながらも落ち着いて淹れることが出来て、なんとダントツの予選1位通過をすることができました。

決勝リーグ準々決勝はハートとリーフのカプチーノを2杯ずつ審査員(一般の方やプロのトレーナーなどランダム選出)へ提供。

こちらも基本のカプチーノなので落ち着いて普段通りに淹れる事が出来て、勝つ事ができました。

準決勝はくじで指定されたデザインカプチーノ(犬、猫など)を4種類4杯を審査員(ランダム)に提供。

ここでまさかの敗退をしてしまい今回も3位という結果になりました。

敗因は「描きすぎ」と後に技術トレーナー審査員(淹れている時にも横で審査員が2名ジャッジ)よりフィードバックしていただきました。

確かに策に溺れたというかホスピタリティ出しすぎちゃった感があったかもしれないなと、反省がありました。

それでも悔しくて悔しくて、会場裏で大泣きして、夜のバリスタ交流会でも泣いて、帰る頃には記憶がなくなりました。

決勝はマッキャート、シェケラート、カフェモカ、カプチーノ、アメリカーノなどを順に8名に提供するというハードな戦いでした。

シェケラートは克服して望んだし、現場っぽい戦いであればあるほど得意なので、もう本当に決勝進出したかったです!

さらに優勝したバリスタ(友達)が可愛かったので、顔で負けたレッテルをはられました。(冗談です。)

デザインカプチーノに関しては帰ってから、かなり研究して、簡単に可愛く素早く描けるように練習をさらにしました。

そのおかげでパワーアップして、今では一番得意なこととして活かすことができているので、この経験ができて良かったなと思います。

3位という絶妙な順位も謙虚さと向上心を忘れずにいられるなと今では気に入っています。

たまにもう出ないの?と言われますが、今は大会に出たい方をサポートしたいなと落ち着いています。

もし20年後もバリスタだったら、今度は別大会で世界大会を狙いたいかも…?!

出場検討中の方

迷ったらとりあえずエントリーしてみるべし!

前記事でバリスタの資格についての紹介させていただきましたが、バリスタグランプリに出場したい方はJBAのバリスタライセンスを取得する必要があります。

取得できた方は毎年大体春頃〜6月までにお知らせが来るのでそちらからエントリーができます。

毎年ルールや内容が少しずつ変わってきているのでそちらも合わせてご確認ください。

東京ビックサイトでカフェ喫茶ショーという展示会の会場中での大会でもあるのでまずは観に行ってみるのも楽しいし、イメージが湧くかと思いますので、ぜひ一度は遊びにいてみてくださいね!

私も最初は将来お店したいし色々機械やアイデア見て勉強しようと何気なく行って、大会を観て「来年出場する!」って目標が出来て、早いうちに上達できたと思います。

そして大会で出会うバリスタ仲間は良きライバルで良き友達になれるきっといいご縁ができると思います。

有難いことに大会観ていてパフォーマンスが良かったからとお仕事をいただいたことも!

あとがき

本日はJBAバリスタグランプリについて体験談をメインに書かせていただきました。

他に有名なバリスタの大会SCAJ(日本スペシャルティ協会)の大会や少しマニアックな大会だとIIAC(イタリア国際テイスティング協会)の大会もありますので、またこちらについても触れていけたらと思います。

バリスタルでは資格取得や大会に向けたトレーニングのサポートやご相談もお受けしております。

遠方の方にはオンラインレッスンや他のバリスタのご紹介などもできますので、必要な方はお問い合わせください。

最後まで読んでいただきGrazie&Amore♡Ciao!

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